雛人形のお手々も自由自在に調整!?
《マンガ豆知識 雛人形編》
誰かに話したくなっちゃうお雛さまに関するさまざまな
豆知識を
主人公の“ヒナちゃん”と
ヒナちゃん家のお雛様の“姫”が
マンガでご紹介しちゃいます。
≪しっかり調整してみて!結構丈夫な雛人形≫
【雛人形のお手々も自由自在に調整!?】
雛人形と言っても色々なタイプや人数の雛人形飾りがありますが、
ケース飾りや一部のセットを除いて、
それぞれの意味と役割に沿った持ち物を持たせます。
例えば、お姫様には檜扇、お殿様には笏などを持たせます。
基本的には全ての衣装着人形の場合、手や腕など自由に動かして頂く事が可能です。
お姫様の手が上の方に上がっていると、持っている檜扇自体が上に上がり過ぎて
お顔があまり良く見えなくなってしまいます。
その場合、肘や腕の部分を少しずつ下に押し込んで調節してみて下さいね♪
幅が狭かったり広かったりする場合は、腕を広げたり狭めたりして下さい。
幅を調節したい場合のコツとしては、手先(肘)を動かすというより、
肩から動かす感じで調整してください。
「ある程度自由に腕を動かせます」と伝えると
『えっ!!動くのですか?!』
『壊れないか?』
『何だか高価なお人形を 触るのが怖い』
などとみなさん戸惑い、そうおっしゃいます。
衣装着人形の芯はかなり丈夫な針金で作られています。
グイグイやっても大丈夫なぐらいなのですが、
そうは言っても怖いですよね。
伝統工芸技法で作られる雛人形は、
実際はかなりレトロな素材と製造方法なのですが、
ごく簡単に言えば着せ替え人形と同じような仕組みなのです。
あまり極端な事は出来ませんが、
持ち物を持たせる程度等であれば、
動かしても壊れたりすることはまずないでしょう。
ただ、お手々の部分を手前に引っ張ったりすると外れてしまう事が有ります。
回す、押すといった作業でしたら問題ありませんが、
引っぱる作業だけは気を付けてくださいね。
どの部分でも、出来れば引っ張る事はしない方が良いかもしれません。
五人飾り以上の場合は、さらに人数分持ち物を持たせたりしながら、
きちんと持たせて飾り付けてあげましょう。
三人官女や随身は特に持ち物を持たせたり烏帽子を被せたりが大変かもしれません。
細かい部品やお髭も生えているので、よけいに気を使っちゃいますね。
そんな中でも特に三人官女について。
基本的には衣装着人形の場合、
三人官女の手首は固定されておりませんので、
道具を持ちやすい位置まで回してみて下さい。
向かって右側の三人官女の持ち物は非常に持たせにくいです。
肘や腕は芯が針金なので自由に動きます。
手は手首のところでクルクル回ります。
杓の棒に合わせて腕を曲げて手を回し、
持つというよりは引っ掛けるようにして下さい。
三人官女の向かって左は「加えの銚子」を持たせます。
注ぎ口は左の外側を向かせるのが正式なようですが、どちらでも構いません。
握っている右手に持たせてあげます。
左手はパーのように開いていますので見分けてみてくださいね。
三人官女の真ん中は座って両手を前に出しています。
ここに三宝または島台を持たせます。
持ちにくい場合は手を動かしてかまいません。
背の高いお道具なので、
手を低い位置で持たせるようにするとバランス良くなります。
雛人形をはじめとする古来からの伝統工芸である日本人形は、
素材の特徴などを活かしながら丈夫で合理的に作られています。
よほど無理やり力任せにしたりしなければ大丈夫です。
優しく少しずつでも良いのでチャレンジしてみてくださいね。
ご自分でやってみてもどうしても出来ない場合には、
ご利用いただいたお店にご相談、お持ち下さいませ。
雛人形やひな祭りの豆知識をマンガで楽しくご紹介♪
面白くってためになる!!
誰かに話したくなっちゃうお雛さまに関するさまざまな豆知識を
主人公の“ヒナちゃん”と
ヒナちゃん家のお雛様の“姫”が
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