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ひょうたんと秀吉

みなさんこんにちは、秀光人形工房の金子です。



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今、NHK大河ドラマで柄本明さんが見事に飄々とした豊臣秀吉を演じていらっしゃいますよね。

この秀吉公、実際にはかなりな策士であったとともに、人間的な弱さと脆さも持っていた人物であったそうです。

まさにドラマで描かれている秀吉そのものな感じですね。



その秀吉の馬印となっているのが「瓢箪(ひょうたん)」です。



実際には「千成瓢箪」といって瓢箪がたくさんぶら下がっているのですが、

この千成瓢箪の馬印を使い始めたのは美濃の斎藤竜興攻めあたりからだと言われています。



時の総大将、織田信長を本気にさせてもなかなか落ちなかった美濃の秋葉山の城はびくともせず、織田信長をかなり焦らせていました。

当時はまだ木下藤吉郎と名乗っていた後の秀吉は、城の背後からの奇襲作戦を思いたち、配下の蜂須賀小六らを引き連れて秋葉山の裏山から忍び込みました。

その際、山気を払うためひょうたんをひとつ腰につけていきました。

首尾良く裏手から二の丸の水門に出ると、腰のひょうたんを竹の先に差し高く上げました。

これが合図となり、信長の本隊による総攻撃が始まり、同時に秀吉達は城内に侵入して火を放ちました。

これにはさすがの秋葉城も陥落。

この功績により、秀吉は信長から金のひょうたんをもって馬印とすることを許されたそうです。

秀吉は1勝ごとに1つ加え、もって千と成さんと、気勢を挙げたのでした。



ひょうたんは古来よりも縁起が良いものとして珍重されていました。

実用的にも様々な用途として使われていたようです。



神事や除災招福のお守りや魔除けとしても広く用いられいます。

3つ揃えば三拍(瓢)子揃って縁起が良いとなり、

6つ揃った「六瓢箪」」は、無病(六瓢)息災のお守りになるとされています。



また、蔓が伸びて果実が鈴なりになる様子から、

家運興隆・子孫繁栄のシンボルともされます。



ひょうたんは、持ち主の健康を促進し、家の気を旺盛にすると共に、

よくない気を減じる「化殺」の効果があるとされます。



さて、その後秀吉はその後長浜に城を築き本拠地としました。

今でも、長浜市の市章はひょうたんをデザインしており、

ひょうたんをあしらった橋の欄干なども目にすることができます。



まさにひょうたんがもたらせた最高の福といえるでしょうね。

ホッと一息♪スタッフのひとりごと | permalink | comments(1) | trackbacks(0)