五月人形飾りの柄
吉祥柄(きっしょうがら)・吉祥紋(きっしょうもん)て何?
こんにちは、いらっしゃいませー 秀光人形工房の みややま です。
みなさん五月人形飾りの台や屏風
兜や鎧に柄が描かれていることにお気づきでしょうか?
五月人形飾りに使われている文様や柄についてのお話をご紹介しますね。
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◆ 秀光豆知識 「吉祥柄(きっしょうがら)」
「吉祥紋(きっしょうもん)」て何? ◆
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五月飾りの屏風や鎧兜に使われている文様や柄を
「吉祥柄(きっしょうがら)」または、
「吉祥紋(きっしょうもん)」といいます。
吉祥柄はそれ自体が縁起が良く、魔除けの効果もあるとされていたので
古くから人気がありました。
吉祥柄には『虎』や『龍』など力強い柄や、『鷹』のようにカッコ良い柄
躍動感の ある『鯉』の柄など勇ましい柄
また、品と重厚感を感じさせる、『山水』 『赤富士』 『竹』の柄があります。
それぞれの柄の由来と縁起についてご紹介しますね♪(*^▽^*)
■ 龍 ■
伝説の聖獣で中国では、皇帝を意味する最も高貴なものとされています。
また、魔や悪鬼を制圧する最高の力を持っているものとして
昔は龍紋は皇帝以外の着用は許されなかったそうです。
■ 虎 ■
勇ましいだけでなく、日本における五行説では干支の思想と融合して
寅年は春に属する生き物と考えられ、生命の活動の象徴として、
男子の健やかな成長を象徴する吉祥柄とされています。
■ 鷹 ■
勇ましい姿と天空高く飛び立つことから、
強さと飛翔をイメージする吉祥の生き物といわれています。
■ 鯉 ■
出世魚として大変おめでたい魚です。
お子さまが立派に立身出世するようにと願いが込められています。
ちなみに・・・
「龍」と「虎」は、古来より一つの図案の中に一緒に描かれることの
多い組合せの吉祥柄で、呼び名も「龍虎(りゅうこ)」と言います。
天の覇者「龍」と地の覇者「虎」の強い覇気によって、
魔物や邪気が入り込めないと考えられたため
一緒に描かれるようになったと言われているんですよ。♪(*^▽^*)
■ 山水 ■
五月飾りに描かれる山水や山景は、
ほとんどが中国の仙境(仙人が住む山)を模しているようです。
仙境は、結界が張られていて、
邪心を持った者や悪鬼は近づけないことから、
魔を祓い、災厄を除ける図案とされ描かれています。
■ 赤富士 ■
富士山は、日本の霊峰です。
古来より富士には神聖な霊力が宿っており、
特に赤富士は縁起がよいとされて書画などにも頻繁に
登場していますよね。
■ 竹 ■
竹は最も高貴な植物とされ、霊力が宿るものとされています。
日本では、竹はまっすぐに天に向かって勢いよく伸びることから、
男子の成長を願うにふさわしいとして定番柄として用いられています。
ちなみに・・・
福をつかみとるといわれる「鷹」柄と一緒に描かれる
「松」は日本庭園における植栽の主役。
神が天から降りるのを≪待つ=マツ=松≫といった縁起や、
常緑であることから長寿の象徴として用いられているそうです。
とっても縁起が良い図柄なのです。♪(*^▽^*)
五月人形飾りを選ばれる時にご参考にしていただけたらと思います。
いま五月人形飾りを考えているお友達にもちょこっと教えてあげたら
喜ばれちゃいますよー (エッヘン)