みなさんこんにちは、秀光人形工房の金子です(*^▽^*)ノ
今回はいつもと違って、お人形以外の製造過程をご覧いただきます♪
秀光人形工房は雛人形や五月人形、鯉のぼりを専門に作っている工房なんですが、
たまに専門外の制作を依頼される時もあるのです。
生地や使う素材が同じだったり、製造方法やその内容が同じだったりした場合、
ご依頼の納期や内容を考慮の上、製作を受け付けさせて頂く事も有ります。
そんな専門外の製作依頼の中で、今回は「祭り巾着」と呼ばれる
お祭りの時に帯に付ける巾着型の小物入れ
を製作いたしました〜(≧∇≦)
↑ これが出来上がりです。
お祭りの際に着用する半纏などに使う生地を使って、巾着を作ります。
まずは生地を裁断。
この生地は半纏を作った時にも扱っているので慣れていますが、
厚みも有って裁断しにくくって大変なんですよね~
今回は特別に染め元に頼んで凝った染め方をしてもらったので、
出来上がりの風合いがとっても良いのです〜(≧∇≦)〜♡
裁断した生地を糊で適度に固めつつ、それぞれの位置をマーカーで着けて
仕上げる時の目安を入れていきます。
この時、ロゴやマークなどの位置を調整しておきます。
目安を付けた場所にファスナーを付け、全体を縫製します。
以前はファスナーを付けなかったのですが、
今は小物入れとして入れる物がタバコなどではなくて携帯電話などが多いため、
すぐに取り出せるようにとファスナー付きが主流となっているようですね。
縫いあがったところでサイズを調整。
全体のバランスと縫い目をチェックして表に反します。
紐を通すのに上側にハト目を付けます。
出来上がったところでもう一度検品チェック〜!
そして、できあがり〜(≧∇≦)v
東京都江戸川区本一色の天祖神社では、今年が4年に一回の大祭なのだそうです。
盛大で華やかなお祭りが、つつがなく行われますようにお祈りしながら制作させて頂きました〜
生地の染めも手仕上げの藍染めなので発色が違いますが〜
生地自体も半纏で使うものと同じで丈夫でしっかりした素材です。
正絹の組み紐も太くて立派な一本もの。
結び目だけを後から糊付けするようなものではなく、ちゃんとしっかりと結びました!
根付けも両方ともに木製の削りだしの一刀彫〜♪
大きい方の根付けは車輪型で、山車の車輪をモチーフにしてあります。
小物入れでもしっかりとこだわって良いものを使いたい!
っというご要望があって受注したのですが、
細かい部分までちゃんと手作業の活きる日本製で揃えて作り上げると、
まったく違った品物になりますね〜♪
工房のスタッフは〜
たまに違う物を作るのは、慣れた手先のリハビリにもなるし気分転換にもなるし(笑)
いろいろ勉強になるので楽しくやらせて頂いています。
現在ではまたまたいつもの雛人形の製造に戻って、
毎日コツコツとお雛様たちを造り続けています(*^▽^*)ノ〜♪