《人形屋さんのように飾れる》
こんにちは秀光人形工房の みややま です。
今回は、五月人形飾りの飾り方をご紹介します。
飾り方を忘れてしまった皆さんはもちろんですが、
飾れる方もちょっとした裏ワザでさらにカッコよく飾れちゃいますので
ぜひ、ご覧くださいませ。
それでは!
人形屋さんならではの裏ワザや細かいプチネタなど、
人形屋さんのようにうまく飾れるように『五月人形の飾り方 鎧・兜』を公開します。
コチラからご覧下さい。
★NO1
[五月人形の飾り方プチ]
五月人形には、鎧や兜など様々な種類や仕様があります。地方や風習等でも異なりますので、統一された正式な飾り方というのはありません。一般的で主だった飾り方をご案内しております。
飾り方のしおりはコチラ→ http://photozou.jp/photo/show/1182513/69230910
★NO2
[五月人形の飾り方プチ]
飾る場所は安定した所を選んで下さい。
尖っている部分が多いので、万一の場合怪我をする場合があります。
台を置いたら敷物が有る場合は左右対称になるように敷きます。
毛せん等が有る場合は台の下に敷きます。
★NO3
[五月人形の飾り方プチ]
台の後ろの縁に沿って屏風を立てます。
屏風の角が丸くなっている場合は、丸い方が外側になります。
なるべく後ろの方へ屏風を置いた方がカッコ良くなります。
敷物がずれないように丁寧に置いて下さい。
★NO4
[五月人形の飾り方プチ]
屏風の中心と台の中心をしっかり合わせます。
3つ折りや4つ折り屏風の場合は真ん中をきちんと取り、両側の開き方を合わせて下さい。屏風の正面後ろ辺は台の後ろ辺と平行に、屏風外側の開き方も左右同じ角度が理想です。2つ折り屏風などはお好みで設置して下さい。
敷物のずれなどもこの時点でしっかり見なおしておいて下さい。
屏風はなるべく広げた方がカッコよいですね。
★NO5
[五月人形の飾り方プチ]
付属のお飾りを左右対称に飾ります。
お飾りの種類によって異なりますが、
基本的には左右同じように配置するときれいに飾れます。
左右どちらに置いた方が良いかわからない場合は、向かって右が上座となるので、
偉い物や重要な物を向かって右側に置きます。
弓と太刀は向かって右側に刀が来ます。
これは通常右利きなので、右手で抜く時に左腰に刀が無いと抜けないためです。
鯉のぼりと幟旗&吹き流しの場合は、吹流しの方が上位となりますので右側に置きます。
★NO6
[五月人形の飾り方プチ]
兜櫃または兜台が有る場合は真ん中でやや後ろ寄りに置いて下さい。
後ろ過ぎだと兜の笠の部分が屏風に当たってしまう場合があります。
前過ぎると見た時に不安定な感じになってしまいます。
お櫃や台の上に「芯木」を置き、紫などの袱紗を上からかけます。
★NO7
[五月人形の飾り方プチ]
芯木に袱紗を掛ける前に、少し硬めな紙をかぶせると袱紗がきれいに広がって
飾る事が出来ます。
ちょっと硬めな広告用チラシなどで十分です。
袱紗に隠れるほどのサイズに折って、芯木の上からかぶせて芯木の上部の部分を強く
握るようにして形を作ります。
芯木の上部の部分を包むように紙を置き、下に向かって広がるようにします。
★NO8
[五月人形の飾り方プチ]
芯木に紫色などの袱紗をかぶせます。
中央よりやや前に長く垂れるように、左右均等に置きます。
芯木に紙を巻いた時は、紙がスカートのようにAラインを出すように末広がりに
広げます。
兜を置くと袱紗が少し上に持ち上がるので、
ちょっと下にし過ぎぐらいがちょうど良いでしょう。
★NO9
[五月人形の飾り方プチ]
兜のおでこの部分を「台輪」と呼びます。
この部分に角のような「鍬形」を差し込みます。
鍬形を差し込む部分は薄くて小さいので慎重に差し込んで下さい。
差し込んだ後に鍬形を前後に振ると差込み口が取れてしまいやすいので
十分ご注意ください。
★NO10
[五月人形の飾り方プチ]
龍頭(りゅうず)が付属されている場合は、おでこの部分に有る「台輪」に差し込みます。ちょうど鍬形を差し込む所の真ん中に小さい差し込み口があります。
伊達政宗型や徳川家康型などの場合はそれ専用の前立てを差し込みます。
差し込む所がスプリングのようにバネ形状になっている物もあります。
龍頭や前立てを差し込んだ後、まっすぐになるように手で少しずつ曲げたりして
形を整えて下さい。
★NO11
鉢のてっぺん中央に空いている穴を「八幡座(はちまんざ)」と呼びます。
天辺(てへん)ともいい、兜をかぶった時に兜内が蒸れないようにわざと開けて
あるのです。
神の棲む神聖な場所ともいわれるこの「八幡座」の周りにも葵葉形の座と菊座玉縁を金具に施してあります。この穴に龍頭を差しこんでしまいがちなのでご注意して下さいね。
★NO12
[五月人形の飾り方プチ]
全ての品を飾り付けたら、一歩下がって全体のバランスを見ます。
基本は上下左右対称で、等間隔で並べてあるときれいに見えます。
袱紗のふくらみかたや敷物のズレ等が見栄えを左右します。
飾り終わったらグラグラしてないか、落ちそうな部分は無いかを最終確認します。
★NO13
[五月人形の飾り方プチ]
あご紐の部分を「忍び緒」と言います。
ここにセロハンが巻いてある場合がありますが、無理にはがす必要はありません。
巻いたまま飾って頂いてもかまいません。
他にも飾りひも等にセロハンが巻いてある部分がありますが、
同じように取らないで飾ってもかまいません。
剥がす場合は絶対に下に向かって引っ張らないで下さい。
引っ張って取ると飾りひも部分が取れてしまう場合があります。
玉房の部分が取れてしまうと直す事が出来なくなってしまいます。
十分ご注意ください。
★NO14
[五月人形の飾り方プチ]
鎧を飾る時は最初に佩盾(はいたて)と呼ばれるひざ掛けをお櫃に付けます。
お櫃のふたを閉める時に佩盾の両脇の紐を挟んでふたを閉めます。
真ん中をきちんと出るように、高さは画像のような感じで上下の間隔も
合わせてください。
後からの微調整はできませんのでここでしっかりと左右対称に整えます。
★NO15
[五月人形の飾り方プチ]
佩盾(はいたて)と呼ばれるひざ掛けをお櫃のふたを閉める時に挟んでとめます。
特にボタンやテープなどでとめるようにはなっていません。
両脇の紐を蓋と一緒に挟んでおくだけです。
後からの微調整はできませんのでここでしっかりと左右対称に整えます。
★NO16
[五月人形の飾り方プチ]
鎧の中心部に芯木と呼ばれる固定用の棒を入れ、お櫃の中央やや前方に置きます。
芯木の横棒に引っかかるように肩口を置きます。
鎧本体には前と後ろがありますので注意してください。
背中側には細かい装飾や付属物が付いていません。
★NO17
[五月人形の飾り方プチ]鎧前側には向かって右に鳩尻(きゅうび)、
左に栴檀(せんだん)が付いています。
(仕様によって異なります)腕の部分を折り曲げたり膨らましたりしてえばって
かっこ良く見えるようにすると良いでしょう。
鎧本体はお腹を前に出したりせず、姿勢良いようにまっすぐ飾ってください。
★NO18
[五月人形の飾り方プチ]
鍬形(角の部分)を両脇から差し込みます。
鍬形には左右があり、画像を見ながらしっかりと差し込んで下さい。
最初のうちは硬く差しにくいですが、左右均等になるように飾ります。
★NO19
[五月人形の飾り方プチ]
龍頭(龍の部分)を真ん中に差し込みます。
仕様によっては無い場合もあります。
おでこの鍬形の間にしっかりと差し込んで下さい。
最初のうちは硬く差しにくいですがきちんと取り付けてください。
★NO20
鉢のてっぺん中央に空いている穴を「八幡座(はちまんざ)」と呼びます。
天辺(てへん)ともいい、兜をかぶった時に兜内が蒸れないようにわざと開けてあるのです。神の棲む神聖な場所ともいわれるこの「八幡座」の周りにも葵葉形の座と菊座玉縁を金具に施してあります。
この穴に龍頭を差しこんでしまいがちなのでご注意して下さいね。
ご参考にしていただけましたでしょうか?
ちょっとしたところのポイントが飾り終わったときに違いがでてくるのです。
ぜひ、格好良く飾って下さいね。
次号の[五月人形の飾り方プチ]は、
それぞれ細かい個所のポイントをご紹介いたしま〜す