雛人形セットには欠かせない屏風にはなんで金屏風が多いの?
《マンガ豆知識 雛人形編》
≪雛人形セットには欠かせない屏風にはなんで金屏風が多いの?≫
【まばゆい金屏風を使うには訳がある!?】
お雛飾りの際にかなり重要な部品となる屏風(びょうぶ)。
親王様の後ろに飾られ、
親王様をより際立たせてくれる欠かせないアイテムの一つですよね。
素敵なお人形たちも、
背景が決まっていなければちょっと残念になっちゃいます。
一口に屏風と言っても色々な種類と形が有ります。
本来は間仕切りの衝立として使われていたものがより豪華になり、
表装も意匠をこらしたものから金箔を貼ったものまで様々です。
お人形たちの形や色合い、
飾る場所の環境などによっても使い分けたいですね。
屏風とお人形たちの組み合わせがバッチリ決まっていると、
全体的にも素晴らしい雰囲気を感じる事が出来ます。
雛人形を飾る際に最もポピュラーなのは、金を一面に張った金屏風です。
古来では金屏風が一番多く、
そのほとんどが金屏風であったとされています。
現在では最高級品の金沢金箔を貼ったものから、金糸を貼ったもの、
絵が描かれたものや立体的になったものも有ります。
では、なぜ金屏風が一番多く使われているのでしょう?
雛人形に「金屏風」を使う理由は、ご婚礼の際に金屏風を背景としてたて、
その前に花嫁さんと花婿さんを並べて披露宴などを行うからなのです。
とっても簡単に言えば、
≪お雛人形は、結婚式のようすを再現しているから≫
ですね♪
なぜ婚礼の際に金屏風を使用するのかは諸説あるようですが、
お雛様にとって金屏風はとても重宝なものなのでした。
昔は今ほど明かりの光源も強くなく、
燭台やろうそくなどのわずかな明かりの中でお雛様を飾り、
お雛祭りなどの催しを行っていました。
金屏風の前に居ることにより、お姫様とお殿様(新郎新婦)に光を照らし、
主役であるお二人をより強調してくれる効果があったのです。
今でいう「スポットライトを浴びたような感じ」ですね。
わずかな明かりを有効的に活用し、
光を反射し集めてくれる金屏風は
とても効果的な反射板(レフ板)になってくれた訳です。
明かりを点けましょぼんぼりに〜♪
で始まるお雛様の歌にもあるように平安の当時から照明は重要で、
身分のある高貴なお方が使える器具の一つで有ったようです。
もちろん、豊と権力の象徴とも言える「金」を使うことによって、
より豪華さと威厳を現せたのはいうまでもありません。
現在では各家庭に電気が灯り、
光の量も比べ物にならないぐらい豊富にあります。
金屏風でなくても、お雛様を容易に目立たせることが出来ますね。
そこで、金屏風にこだわらない様々な屏風が出来てきました。
色屏風や絵屏風でお雛様本体の輪郭を際立たせて大きく見せたり、
黒屏風で鏡のように後姿を映るようにして豪華さを出したりして、
よりお雛様たちを素晴らしく演出してくれるように変化してきたのです。
結婚式の様子を再現しているお雛人形の
欠かせないアイテムともいえる屏風ですが、
金屏風しかなかった昔と比べ、
今では様々な屏風が選べるようになって、
さらにお雛様たちも喜んでくれていると思います。
これからも、少しずつ現代風にアレンジされたり改良されたりしていくでしょう。
お雛様たちの縁の下の力持ちたちにも注目してあげてくださいね。
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