こんにちは秀光人形工房の 牧 です。
もうすぐ端午の節句ですが、五月人形はお飾りいただきましたでしょうか?
今回は、五月人形飾りの飾り方ポイントをご紹介します
ポイントを押さえておくとカッコよく飾れちゃいますので ぜひ、ご覧ください
その昔、長い武家社会の中で、戦いの身体防護として身を守るという
大切な役目を持っていたのが鎧や兜でした。
そして現代、男の子の誕生を祝い、その子に災いがふりかからないよう、
無事に成長して、強く、立派な男子となるようにとの願いを込めて
端午の節句に鎧・兜を飾るようになりました。
そんな鎧・兜を強い武将のようにかっこよく飾る為に
押さえておきたいポイントをご紹介いたしま〜す
ぜひ、カッコよく飾って下さいね
◎兜を飾る時のポイント
[★五月人形の飾り方ポイントその1]
芯木に袱紗を掛ける前に、少し硬めな紙をかぶせると袱紗がきれいに広がって飾る事が出来ます。
広告用チラシなどを、袱紗に隠れるほどのサイズに折って、芯木の上からかぶせてのせます。
その上から袱紗をかぶせてスカートのようにAラインを出すように末広がりに広げます。
その上に兜を置くと兜が安定してかっこ良く飾ることができます。
[★五月人形飾り方ポイント その2]
鍬形を差し込む時には左右があるのでご注意
鍬形の先端が兜中央の頭上で円を描くように飾って下さい
頭の上で円を描くのには意味があって、
全て丸く治まるという「大団円」を表すとされています。
世の中を丸く納めてみせるという決意の表れとも言われています。
左右間違えると中央頭上に円を描けないので、お間違えなく
◎鎧を飾る時のポイント
[★五月人形の飾り方ポイント3]
鎧を飾る時は最初に佩盾(はいたて)と呼ばれるひざ掛けをお櫃に付けます。
お櫃のふたを閉める時に佩盾の両脇の紐を挟んでふたを閉めます。
特にボタンやテープなどでとめるようにはなっていません。
両脇の紐を蓋と一緒に挟んでおくだけです。
後からの微調整はできませんのでここでしっかりと左右対称に整えてくださいね!
[★五月人形の飾り方ポイント4]
面包(めんほう)は顔の部分とその下に付いている喉輪(のどわ)からなる部品です。
兜から覗く顔と兜のバラン スを見ながら調節をして、
一番かっこよく見える位置で飾ります。
紐は結び目をほどくのではなく、結び目を通した所の紐をずらして長さを調節して
芯木(しんぎ)のてっぺんに、ひっかけるように取り付けます。
正面から見て凛々しい顔に見えるように飾って下さいね。
[★五月人形の飾り方ポイント5]
お名前旗や家紋旗は2本で一対です。
向かって右側が上座になりますので、なるべく右側にお名前旗を置きます。
また鎧・兜を中心に置いて、向かって右側に太刀★左側に弓を飾ります。
その他の注意点
飾り紐や房は引っ張らないように細心の注意をして下さい。
(取れたり抜けたりすると直す事が出来ません)
袋がかぶっているものは無理に取る必要はありませんが、
気になるようでしたら優しく取り外して下さい。
しまう時には飾りや房を柔らかい紙で包んでからしまうと癖が付きにくくなりますよ。
兜を飾る前には箱に収まっている状態のお写真を撮っておく事をお勧めします!!
(片付ける時に箱に収まらなくならないように!!)
天下を収めた武将の凛々しい姿を映し出す様に
かっこよく飾って下さいね